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※本インタビューは、「歌の手帖」2017年12月号収録の文章を当時のまま掲載しております
みどり旋風、接近中!─ 丘みどり
昨年のレコード会社移籍第1弾『霧の川』がヒット、続く今年の新曲『佐渡の夕笛』もまた絶好調の波に乗り、その人気もうなぎ上りな丘みどり。
まさに、笑顔花咲く〝みどり旋風〟接近中 ─!
撮影/島﨑信一
■6月にリリースした新曲『佐渡の夕笛』感謝盤がオリコン演歌歌謡曲チャート1位、USEN演歌歌謡曲リクエスト位、キャンペーンは各地大盛況、テレビやラジオ出演、月に初アルバム発売(欄外参照)、月には単独コンサート開催…と八面六臂の活躍ぶり。
このインタビューは、「藤あや子歌手生30周年 明治座特別公演」にゲスト出演の後、駆けつけてもらい行なった。明るい笑顔で現れた姿を見て、ひとまわり研ぎ澄まされたルックスに驚いた。
なんでも、仕事の合間を縫って週に一度はパーソナルジムに通っているという。プラス、輝きの理由はやはり日々の充実感であろう。
大きく変わりました…!
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エネルギーに
藤あや子先輩の舞台、勉強になるのではないですか?
「はい! とても! ステージの袖から拝見させていただいているのですが、イントロが鳴った瞬間から空気が変わりますし、歌の世界への入り方、所作や感情の伝え方…すべてが勉強になっています。
昨年から花柳糸之先生のところへ踊りを習いに行っているんですけど、〝あや子ならこう出来る!〟〝あや子みたいに!〟と(笑)」
忙しくも充実した日々、そのエネルギー源は?
「キャンペーンなどでたくさんの皆さまにお会いする度、応援しているよ!というお気持ちや熱が伝わってきて、それが大きなエネルギーになっているんです」
前回のピンナップインタビュー(今年の4月号)で「秋くらいには、(いろんなことが)変わっていたい」と話していましたが、変わりました?
「大きく変わりました! 初めてお邪魔する場所が多く、私を知ってくださる方も増えました。そして、〝声が変わったね〟とよく言われるようになりました …。
花柳先生のところへ通うようになって、所作などと同時に〝唄うときには、仮面をかぶりなさい〟
〝主人公を演じなさい〟ということも教わりまして、内面を出す…感情表現をさらに意識するようになったので、〝変わった〟と言われるととても嬉しいです」
夏頃に生で聴いた『佐渡の夕笛』、♪この指~からのフレーズに鳥肌が立ちました。
張りつめて、鬼気迫るようで…内面の変化があったのかな?と思っていたのですが、そういうことだったんですね。
「ありがとうございます。自分らしく前へ進んでいきたいので…そんな風に言っていただけると…明日も頑張ろう!(笑)」
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エレベーターで熱唱
お休みがないようですが、リフレッシュ方法は?
好きなお酒もなかなか呑めないですよね。
「そうですね …翌日がゆっくりの時は少々、いただきます(笑)。
美味しいものを食べたり…あとは、住んでいるマンションや泊まっているホテルで、エレベーターに乗ってひとりだと扉が閉まった瞬間に唄います。
もちろん、夜遅い時間はしませんけど」
エレベーターは意外に、声がいろんな場所へ届きますけど(笑)。
「そうなんです。同じマンションに住んでいる事務所のスタッフさんが〝みどりちゃん…もしかしてエレベーターで唄ってる? 演歌が聴こえてくるんだけど〟って(笑)。
なので、迷惑にならない時間帯にしています」
やめないんだ(笑)。ところで、東京でお友達は出来ました?
「相変わらず人見知りで…なかなか自分から話しかけられないんです。
打ち上げとかもどうしていいか分からなくて、人付き合いに向いてないみたい。
そういうところ、直したいですね」
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会を開きたい
ファーストアルバムが月に発売になりますね。
カバー曲、年代もテイストもバラバラですが、これはどういうコンセプトでしょう?
「まとまりないですよね(笑)。スタッフの皆さんが〝丘みどりの声の幅をみせたい〟と考えてくださったんです」
一番苦戦したのは?
「『帰ってこいよ』と…」
あれ?そうなんですか?一番、みどりちゃんらしいかと。
「小さい時に唄っていたんですけど(笑)、改めて自分と向き合って…苦戦しました。
あとは『雪椿』も」
コンサート(11月4日/東京・よみうりホール/完売)でも聴ける?
「唄う …かもしれないです。まだ構成が決まっていなくて」
みどりちゃんの意見はどのくらい入ってますか?
「7割くらいは採りいれていただけたかな…結果、全然違ったりするかもしれませんが(笑)」
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収録曲=佐渡の夕笛/霧の川/雨の木屋町/別離の切符/何度も何度も~母への想い~/火の螢/北の螢/氷雨/酒場にて/雪椿/帰ってこいよ/アカシアの雨がやむとき
両手いっぱいに
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真っ白な気持ち
さて、年末の大舞台へ向け、好きなものを断つなどの願掛けはしています?
「していないです。応援してくださる皆さんがいてくれますし、支えてくれているスタッフを信じて、そして上京する前の年間の思い…悔しかったことや悲しかったこと…をバネに出来ること、それは自分にとって大きな力、原動力になっています。
年末の大舞台は大きな夢だけど〝いつかは〟と呑気なことは言っていられないので…すべてを信じて、真っ白な気持ちでいきたいです」
叶わなかったら、以前約束した〝デビュー当時の衣裳を着る〟を実現してもらって(笑)…叶ったら、ご褒美は何がいい?
「海外旅行!(笑)。でもね、どちらにしてもファンの皆さんとの会を開きたいんです」
祝賀会か、残念だったけどさらに頑張ろう!という壮行会?
「はい! やはり、こじんまりとでもいいし、来年になってもいいので、皆さんと一緒に過ごす時間が欲しいですね」
それでは最後に…〝丘みどり〟で今の気持ちを、あいうえお作文にしてもらえますか?
「うわ…どうしよう(笑)。……(しばし考えて)いきます!
お 大きな
か 感動を
み 皆さまと
ど どこまでも
り 両手いっぱいに…!」
おお、みどりちゃんらしいですね(笑)。
「よかった(笑)」
編集後記
■「あはははは」と明るい笑顔を何度と弾かせてくれた、インタビュー。
終了後、「これから、ジムへ行ってきます!」と、なんともエネルギッシュだ。
伸びやかで美しき高音と、物語性の高い語り…ドラマチックな情炎歌がよく似合う歌手としての出で立ちと、快活で素直、柳のような強さを秘めた愛らしい普段の顔。
人見知りとは信じられないほど、愛され上手な彼女はまだ、33歳。
大きな飛躍、日本全国にみどり旋風が巻き起こることを我々も信じている─。
会員証発行/直筆サイン入り生写真プレゼント/会報誌年4回発行ほか
詳しくは、丘みどり公式サイトへ
https://www.okamidori.com/
※本インタビューは、「歌の手帖」2017年12月号収録の文章を当時のまま掲載しております