天童よしみ 一番星を目指して!

【歌の手帖2019年6月号】天童よしみ「一番星を目指して!」歌魂グラビアより

(C)UTANOTECHO Inc.

※本インタビューは、「歌の手帖」2019年6月号収録の文章を当時のまま掲載しております

日本の歌手で歌唱力のトップクラスを挙げるとしたら、天童よしみの名が入るのは間違いない。そんな実力派の彼女でも自分の歌は「まだまだ、です」と語る。

「歌は心情、だと思います。歌の詞を深く解釈して、心を入れて唄わないと皆さまに歌は伝わらないですからね。まだまだ私の中には、もっと開花したい…という気持ちがすごくあるので、もっともっと心情がこもった歌を唄えるようになりたいんです。そして、その心情を失くしたら、前に進めないと思っています」

天童よしみのヒット中の新曲『一番星』

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そんな天童よしみのヒット中の新曲『一番星』。彼女の前向きな心情がいっぱい詰まった、元気と勇気が沸き上がる演歌だ。

「今年の1月に行った五木ひろしさんとの大阪新歌舞伎座での公演(1月9日~2月10日)でも新曲を披露させていただきましたが、お客さまがこの歌で盛り上がってくださり、自分の中のテンションも上がりました。だから今年はよりこの歌で頑張らないと、って思います。この歌を1年かけて、若い人からお年寄りまで、幅広くお届けしたいです」

天童よしみ「大阪新歌舞伎座での公演(1月9日~2月10日)でも新曲を披露」

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なお今の天童にとって、夢という一番星は海外公演。

「海外で演歌を唄いたいですねぇ。コブシを回して『道頓堀人情』を唄ったら、外国の方はどんな反応をされるんだろう?とか、色々と実感してみたいんです。今はその実現に向けて努力中で…と言いながら、ひょっとしたら、すぐに行くかもしれませんけど(笑)。あと、夢というより、今まであまり唄っていなかった春日八郎さんや三橋美智也さんなどの、日本の古い名曲を、アレンジを変えて、カルテットくらいのバンドでやりたいんです。なにしろ、演歌ほど良い歌はないですし、演歌は深いですから。そんな演歌という一番星を目指して、これからも自分に負けずに唄い続けて行きたいです」

「カップリングの『かたおもい』は当初、こっちがA面にくるんじゃないか、と思ったほど、ええ歌なんです。しっとりした演歌で、カラオケで唄う場合は、こちらもお薦めです」

撮影/笹井タカマサ

※本インタビューは、「歌の手帖」2019年6月号収録の文章を当時のまま掲載しております

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